2025年の秋は江の島を訪れていた。
1年前は奥飛騨、2年前は美濃の「美濃和紙あかりアート展」、3年前は香嵐渓をはじめとする紅葉狩りと、毎年の秋旅を記事にしてきた。
その流れで振り返ると、4年前はいったいどこへ行っていたのか。今日はそのときの旅について書いてみたいと思う。
きっかけは「初めての遠出」
当時は車を持ち始めて半年ほど。運転にも少し慣れ、そろそろ遠出をしたいと思っていた頃だ。
まだ「全国制覇」をしていない時期だったので、訪れたことのない県を目的地にしようと考えていた。その中で目をつけたのが岡山県だった。
雲海の見える備中松山城へ
ちょうど写真を撮り始めた時期でもあり、フォトスポットを探していたところ、「備中松山城」の展望台から早朝に雲海が見られると知った。
雲海は撮ったことがなかったので、これは行くしかないと思い、すぐに宿を予約して翌週には岡山へ向かうことにした。
愛知県から岡山まではおよそ400km。
これほどの長距離を一人で運転するのは初めてだった。雲海を見るためには夜明け前に到着する必要があり、真夜中に出発。
深夜テンションと若気の勢いもあって、不思議と眠くならず、むしろワクワクしていたのを覚えている。
夜明けの雲海と一杯のコーヒー
途中で休憩をはさみながら、なんとか目的地に到着。
途中で道を間違えたせいで少し遅れ、着いたのは朝6時過ぎだった。
すでに展望台は多くの人で埋め尽くされており、場所取りに苦労しながら撮影した一枚がこちら。

幻想的な風景を目の前にして、写真を撮ったあとしばらくはただぼーっと立ち尽くしていた。
運転疲れもあり、ここで飲んだコーヒーが体に沁み渡るようだった。
次の人たちが並んでいたので長居はできなかったが、短い時間でも十分に心が満たされた。
次の目的地、蒜山高原へ
宿のチェックインまでは時間があったため、次の目的地を探すことに。
岡山といえば自然が豊かな土地。向かったのは「蒜山高原(ひるぜんこうげん)」だ。初見ではなかなか読めない地名だが、北に約100km、車で1時間半ほどの道のりだった。
残念ながら天気は雨。
それでも木々が赤や黄色に色づき、秋と冬のはざまを感じさせるような風景が広がっていた。
少し散策していると、小腹がすいたので近くの「塩釜堂」というお店に立ち寄った。


冷えた体に染みたおしるこ
そこで食べたのが、おしるこ。
美濃の記事でも触れたが、私にとっておしるこは特別な存在だ。温かいお餅に添えられた塩昆布――この組み合わせが本当にたまらない。
夜中から何も食べておらず、冷えた身体にその甘さが染みわたるようだった。

国立公園というもう一つの魅力
蒜山高原の周辺は「大山隠岐国立公園(だいせんおきこくりつこうえん)」という、国が定める国立公園の一部でもある。
この旅をきっかけに、「全国制覇の次は国立公園制覇をしてみたい」と思うようになったのは、この頃かもしれない。

旅の終わりに
その後は鳥取砂丘へ向かい、しばらく散策してから倉敷の宿へ。
旅のルートはそんな流れだったが、話すと長くなるので今回はここまでにしようと思う。
鳥取砂丘と倉敷の話は、また明日以降書きます。
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