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【黒部峡谷鉄道】猫又駅の由来が面白い!猫もまた引き返した地名の秘密

前編では、宇奈月駅から黒薙温泉までの道中を紹介しました。
今回はいよいよ、黒部峡谷トロッコ電車の期間限定で一般客が降りられる「猫又駅」を訪れた様子をお届けします。

目次

猫又駅とは? ― 普段は工事関係者しか降りられない特別な駅

黒部峡谷トロッコ電車の終点は本来「欅平(けやきだいら)」ですが、
近年の能登半島地震の影響で現在は猫又駅までの折り返し運行となっています。

この猫又駅は、通常は関係者専用の駅。
しかし、この期間だけは観光客も降りることができる特別なチャンスです。
つまり、この時期にしか体験できない限定の黒部峡谷トロッコ旅なのです。


トロッコ電車から眺める峡谷美 ― 絶景が連続する路線

宇奈月を出発して猫又までの道のりは、どこを切り取っても絵になる美しさ。
赤い鉄橋、深い緑、透き通るような川の青。
トロッコ電車の車窓から見る黒部峡谷は、まるで映画のワンシーンのようでした。

トロッコ電車からの景色

風を浴びながらガタゴトと揺れる音が響き、少し肌寒い秋の空気が頬をかすめます。
これが「黒部峡谷トロッコ電車」の醍醐味。どこか懐かしい時間が流れていました。

黒部峡谷鉄道「猫又駅」に到着。ユニークな駅名の由来とは?

宇奈月温泉からトロッコ電車に揺られ、およそ30分。いくつものトンネルと渓谷を抜けると、「猫又駅」に到着しました。黒部峡谷鉄道の中でもひときわ印象的な駅名で、「猫」がつく駅として旅人の心をくすぐります。

この「猫又」という地名には、少し不思議で面白い由来があるそうです。諸説ありますが、その昔、猫に追われたネズミが、駅近くの「ねずみ返しの岩壁」に阻まれて登れず、引き返したといいます。すると、それを追っていた猫もまた引き返した――この「猫も又(また)」が転じて、「猫又」という地名が生まれたのだとか。

そんなユーモラスな由来にちなみ、駅にはフォトスポットも設けられていました。フォトスタンドにスマホを置くと、まるで猫に追われて逃げる自分の姿を撮影できる仕掛けになっています。残念ながら今回は一人旅だったため撮影はできませんでしたが、遊び心を感じるスポットでした。

小さな無人駅ながら、猫又駅にはどこか物語を感じさせる雰囲気があります。峡谷の自然と、ちょっとした言い伝えが交わるこの場所は、黒部峡谷鉄道の中でも特に印象に残る一駅です。

帰路のトロッコ電車で思ったこと

帰りの電車に揺られながら、ふと考えました。
自然の壮大さも、人の手で作られた鉄道の美しさも、両方が見事に調和している――
黒部峡谷トロッコ電車は、まさに「人と自然の共演」だと感じます。

この旅は、ただの観光ではなく、自然の力強さと静けさを全身で感じる時間でした。


まとめ:今しか行けない猫又駅へ

猫又駅が観光客に開放されるのは、復旧までの一時的な措置。
つまり、今しか体験できない期間限定の黒部峡谷トロッコ旅です。

トロッコ電車の乗車券は人気が高いため、予約は早めがおすすめ。
宇奈月温泉に宿泊して、温泉とトロッコ旅を組み合わせるのが最高のプランです。

黒部峡谷の雄大な自然と、ここでしか見られない猫又駅の静寂を、ぜひ体験してみてください。


👉 前編:黒薙温泉で野生のクマに遭遇した話はこちら

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