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愛知の朝を味わう ― 東海市「ヒロミ本店」で過ごしたモーニングの時間

先日は、愛知県豊田市の紅葉名所「香嵐渓」についての記事を書いた。今回はその“愛知つながり”で、私が愛知県に住んでいた頃によく通っていた喫茶店「ヒロミ本店」について紹介したいと思う。

目次

愛知県といえば「モーニング文化」

いろいろな県に住んできて改めて感じるのは、愛知県は本当に喫茶店が多いということ。特に、朝から営業している店が多く、モーニングを提供するのが当たり前のようになっている。

実はこの「モーニング文化」は、愛知県が発祥とされている。一説には一宮市が最初に始めたとも言われており、いまでは県全体に広く根付いている。コーヒーを頼むとトーストやゆで卵などが付くスタイルは、愛知の朝の風景としてすっかり定番になっている。

東海市の「ヒロミ本店」

私がよく通っていたのは、東海市にある「ヒロミ本店」。名前に“本店”とあるが、どうやら支店はないらしい。特徴は何といっても開店時間が朝5時という早さだ。早起きの私には本当にありがたい存在だった。

落ち着いた内装の店内

そんな朝の5時台でも、店内は地元の常連さんでほとんど埋まっている。年配の方が多い印象だが、家族連れや若い人もちらほら。コーヒーの香りと、穏やかな会話の音に包まれた空間は、早朝とは思えないほどあたたかい。

定番のモーニングプレート

これで300円ほど。昔ながらの愛知のモーニング。

私がいつも頼むのは「モーニングプレート」。サラダとサンドイッチ、ゆで卵にコーヒーが付いて回数券を使うと300円。通常でも350~400円ほどだったと記憶している。

コーヒーはやや苦めで、寝ぼけた体をシャキッとさせてくれる。サラダはシャキシャキで、サンドイッチも軽い味付けがちょうどいい。水曜日の朝、出勤前に立ち寄るのが小さな習慣になっていた。

店員さんも気さくで丁寧な方ばかり。忙しい日や心が疲れたときも、この場所に来ると自然と落ち着けた。静かな朝の時間を共有してくれる人がいる、それだけで救われるような気がしていた。

別れと感謝

転勤で愛知を離れるとき、「もう来れなくなるかもしれません」と伝えたら、店員さんが「寂しくなるけど頑張ってね」と声をかけてくれた。最後に「いつも来てくれてありがとう」と言われたときは、思わず涙が出そうになった。

ヒロミ本店で過ごした朝の時間は、今でも心の中に残っている。どんなに忙しくても、一日の始まりを丁寧に過ごすことの大切さを教えてくれた場所だった。

訪れる方へ

今回書いた内容は2年以上前のものになる。現在の営業時間やメニューなどは変わっている可能性もあるため、訪れる際は食べログなどの最新情報をチェックしてほしい。


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